この日の04 Limited Sazabysのライブはすさまじかった。ライブを終えた今も体に残るのは、全身を駆け抜ける高揚感と、もう一度1曲目が鳴った瞬間に戻りたいという衝動だ。とにかく最高だった。前日の4月4日が“フォーリミの日”として記念日認定されたこともあり、GENの地元・愛知県豊橋市で野外フリーライブを開催していた彼ら。なんと全23曲というフルマラソンのようなワンマンライブを披露したばかりだ。そのライブの熱気をそのままDPFに持ち込んだかのように、この日のステージは最初の瞬間から圧倒的なパワーを放っていた。


ひとつ前にCHAOS STAGEに登場したHIKAGEのパフォーマンスの余熱が波のように漂う中、フォーリミの4人が登場。パンパンのフロアではオーディエンスがハンドクラップで出迎え、すでにステージとの距離は近い。こうして打ち鳴らされた1曲目は、RYU-TA(Gt&Cho)の「デットポップ、行けるか!?」に、GEN(Vo&Ba)の「準備できてる?」で始まった「message」! 初っ端からサークルピットがいくつも生まれ、前方にはダイバーが出現。肩がぶつかり、熱を帯びた体が交差し、砂埃が風とともに舞う。そのまま「fiction」へと流れ、フォーリミエンジンは全開フルスロットル。フロアと地面全体がひとつの鼓動のように揺れ、モッシュピットが生まれてはぶつかり合い、弾けていく。その光景に思わず笑みがこぼれる。さらにこの流れを止めることなく「magnet」へ。メンバー背後のスクリーンが切り替わり、音に合わせてさまざまな夜景が映し出され、「Alien」へとなだれ込む。ここまで4曲がノンストップで繰り広げられる展開には驚かされる。前日にワンマンをしていたとは思えないほどだ。DPF民も朝から暴れ続けているはずだが、両者のエネルギーがぶつかり合い、フロアの温度はさらにヒートアップしていく。


曲が終わり、ここでようやくGENがMCを入れる。SiMへの「アリガトー!」の連呼から始まり、なぜかDPFへのクレームに(笑)。内容は、1.会場のWi-Fiが弱い、2.ケータリングで食べたちゃんぽんが熱すぎる、3.楽屋エリアに知らん人がいる(ちなみにハジマザはもっといるらしいですw)、4.事前アンケートを何度も書いていて、もう書くことがない、というもの(笑)。最後はMAH様がDPF用に作ったプレイリストの話題へ。それにトリビュート曲が入っている理由に触れ、「ちゃんと僕らの曲も聴いてください」と、そのトリビュート曲であるアジカンの「未来の破片」を繰り出す。これにはオーディエンスも大興奮! オリジナルとはまたひと味違うGENのハイトーンボイスが心地いい。続いて「Lost my way」が鳴り、想像力をかき立てる歌詞がすっと入り込んでくる。そして「honey」へ。バックスクリーンに映し出されたMVの映像と歌詞に合わせ、フロアではシンガロングとサークルモッシュがぐるぐる、くるくると回り続ける。ステージもフロアも、そこかしこに笑顔があふれている。これこそ野外で音楽を聴く醍醐味だ。


「honey」後のMCでは、SiMとの出会いと感謝のエピソードが語られる。日本語詞を書き始めた頃、表現に悩んでいた時期にSINから大いに褒められ、それに救われたという。その想いも込めて、後半戦は前日のようにどしゃぶりになっても知らないよと、「Squall」からスタート。メロディアスなイントロに、オーディエンスはクラップとダンスで応えていく。ラストは「monolith」から「Remember」へと、アッパーチューンで一気に駆け抜ける。フロアを見渡せば、無数のサークルモッシュとクラウドサーファー、そしてあふれる笑顔。全10曲をやりきり、ステージを去る04 Limited Sazabysを見送りながら改めて思う。やはりライブ、そして音楽は生きていると。全身でそれを感じる瞬間こそが、生きている実感なのだ。
ちなみに余談ですが、GENがMC中に上着を脱いだ際に見えた映画Tシャツが、どうしても気になってしまいました。


<セットリスト>
1. message
2. fiction
3. magnet
4. Alien
5. 未来の破片
6. Lost my way
7. honey
8. Squall
9. monolith
10. Remember
文:相沢修一
写真:鈴木公平

