本日のTHE ORAL CIGARETTESの口上。
「1本打って、ただいまより……2本打って、THE ORAL CIGARETTESの、3本打って、毎年出させていただいてありがとうございます。そろそろしゃべることなくなってきたのでガンガン攻めていきます。4本打って、始めますよろしくお願いします」

山中拓也(Vo&Gt)が言い終わると同時に、歪んだギターが鳴り響き「GET BACK」で、THE ORAL CIGARETTESのノンストップステージの始まり始まり。あきらかにあきら(Ba&Cho)と中西雅哉(Dr)が牽引するビートに乗せ、鈴木重伸(Gt)のメロディアスなギターと山中の妖艶な歌声で遠くまで連れていってくれる。



「Red Criminal」では山中が「やばいの見せてくれるんでしょう?」とフロアをぱっくり割ると、「納得できるフロアになったらやります」と、PDFのフロアを試す。するとフロアからは怒号のような大きな「オイ!オイ!」との声が上がり、思わず山中も笑い出してしまう。ステージがガンガン攻める気なら、フロアもガンガン攻めていく気だ。山中は「出るたびに熱量が上がっている気がしてめちゃめちゃうれしいです」と言っていたが、こうやって出るたび出るたびにTHE ORAL CIGARETTESが熱量を上げてくれているからこそなのではないだろうか。“納得できるフロア”が完成したところで、バンドが続きに入ると、フロアはさらに熱狂の渦となる。曲が終わっても途切れないダイバーに目を向けた山中が「ダイバーを早く“ERASE”してください」と言えば、すかさず鈴木のギターリフが鳴り響き「ERASE」へ。さらに、ヘドバンの波が揺れた「カンタンナコト」、ダビーな展開を挟んで音に潜らせる「DIKIDANDAN」と音を一切止めずにつないでいく。完全にDPFを信頼し切っている証拠だ。多くの人がイントロで「Masatoが来る!」とわかったのは、もちろん「DUNK feat.Masato(coldrain)」。袖からMasatoが飛び出し、Masatoのシャウトと共にさらに遊んで行った。



ノンストップで駆け抜けてここまで6曲。ここでギターを手にした山中は「一言だけ」と口を開く。「何年か前からSiMが海外に出始めて、本音を言うと、ちょっと寂しいなって思っている部分が若干あります。飲みに行く機会も、遊びに行く機会もちょっと減って。でも海外で活躍している姿を見ると、やっぱすげえなって思うし、そのまま行ってほしいなって後輩ながら勝手に思っています。ただもうちょっと早く海外で売れてほしいなって思っています。めちゃくちゃ売れてほしいなって」と、SiMへの本音を伝える。すると、ステージ袖でライブを見ていたMAHがやってきて「俺の今の夢は、これ(DPF)をLAとロンドンでやることです。このまま持っていきたいと思います。だからもうちょっと待っていてください」とアンサー。これを受けた山中は「それ、俺らのステージで言っていいの?」と笑っていたが、「やってさーーーーー!」とMAHの言質に大喜び。


そして意を決した山中は「日本にいる俺らは、日本でやばいのを作ろうぜ」とフロアとタッグを組む。そしてバンドは盛大な歌声と共に「5150」を鳴らした。DPFファンとのこの強力なタッグを見れば、MAHの言っていた「これをこのまま海外へ持っていきたい」という夢も叶いそうな気がした。これがTHE ORAL CIGARETTESのSiMへのリスペクト&愛情の示し方だったのだ。


<セットリスト>
1. GET BACK
2. Red Criminal
3. ERASE
4. カンタンナコト
5. DIKIDANDAN
6. DUNK feat.Masato(coldrain)
7. 5150
文:小林千絵
写真:鈴木公平

