降ったり止んだりを繰り返す雨。4月らしくまだどこか肌寒い気候。ぬかるんだ地面。これが最後のほうなら「どうでもなれ!」と潔く開き直れるが、まだ始まったばかり。どうしてもどんよりした気持ちになってしまいそうになる。そんな時間帯に、ズカズカとDPFにやってきたのがハルカミライだ。登場のジングルを待ちきれず走ってステージにやってくる須藤俊(Ba)、関大地(Gt)、小松謙太(Dr)。登場するなりステージを経緯してそのままフロアへ進み、デッカい声で「サンキュー、DEAD POP FESTiVALー!よろしくお願いしまあす!」と自己紹介する橋本学(Vo)。鬱々とした気分を、元気いっぱいのハルカミライが一瞬で吹き飛ばしてくれるぞー!


2曲目「カントリーロード」にして、関がフロアへダイブすると、橋本も続いてフロアへ。オーディエンスの上で高らかにギターを弾いたり、ファンと拳を突き合わせたりと、“歓びの歌”を高らかに響かせていく。次に「ファイト!!」をやろうとするも関がステージに戻って来ず、須藤が「大地戻ってきてないから……『フュージョン』!」とセットリストを変える。憧れの大舞台にもなるDEAD POP FESTiVALのCAVE STAGEも、ハルカミライの手にかかればいつもの遊び場だ。

ここまで彼らがいつも通りでいられるのは、もちろん彼らにとってライブという場所が遊び場であるというのはもちろんのこと、DPFの常連になってきているからでもあるのだろう。ハルカミライは、2019年にCHAOS STAGEに出演して以降、2年に一回以上のペースでDPFに出演している。コロナ禍により開催中止になった2020年にも出演予定だった。だから、この日、突然で大雨になったときに橋本は笑ってこう言う。「中止とかになるよりはさ、“ある”んだから。もう、それで良くね?」と。


大雨になるなら、その中での遊び方を考えればいいだけなのだ。須藤が「セトリ変えるわ、速いのにしよ」と言うと、「Tough to be a Hugh」を選曲。さらに「エース」を続けて、ステージもフロアもびしょ濡れで楽しくなってくる。まるで雨の中を駆け回る子犬のようだ。


最後は橋本がアコギをじゃかじゃーんと鳴らして「SiMに大感謝」と一言。そして「QUATTRO YOUTH」で元気よく帰っていった。「QUATTRO YOUTH」の、「音漏れがあの曲で許してやった」のところでは須藤が「Killing Me」と言っていたことも残しておく。


「コロナのときの不便さを思い出してみろよ。まったく身動き取れなかったあの日々に比べりゃ、こんなもん恵みの雨だ。今日はデケェ歌、デケェ音、それだけでいい気がする」(橋本)
雨が止んだ状態から始まったハルカミライのライブ。小雨が降り出したかと思えば、途中で土砂降りになり、最後にはすっかり止んでいた。雨だろうが、晴れだろうが、デケエ歌とデケエ音と大好きなバンドがいれば無敵な1日になるのだ。
<セットリスト>
1. 君にしか
2. カントリーロード
3. フュージョン
4. ファイト!!
5. 俺達が呼んでいる
6. フルアイビール
7. 春のテーマ
8. ウルトラマリン
9. Tough to be a Hugh
10. エース
11. 世界を終わらせて
13. 僕らは街を光らせた
12. QUATTRO YOUTH
文:小林千絵
写真:鈴木公平

