LiSA「DEAD POPでMAHさんの曲を見せびらかすの最高じゃない?」、デビルお兄ちゃんとのコラボも

  • 2024年6月29日
  • 0629
  • LiSA

デビル妹”がDEAD POPに帰ってきた! LiSAの出演は2017年以来、2度目。LiSAバンドによるリハーサルからフロアは大盛り上がりで、その迎え入れられ具合はまるで常連組のようだ。LiSAバンドの一員としてPABLOがステージに現れると、客席から歓声が上がるのもDEAD POP FESTiVALらしい。本番を前に、オーディエンスはバンドメンバーとの音楽の遊びを楽しみながらLiSAの登場を待つ。

そして、いよいよ“デビル妹”がステージに。LiSAはお立ち台にヒョイっと駆け上がるとぐるりと見渡し、沸く客席に満足すると、最新曲「Shouted Serenade」でライブをスタートさせる。軽快なロックチューンにさっそく客席にはダイバーが続出。お立ち台から下りて、ステージ上を動き回りながら「Rising Hope」をパフォーマンスすると、フロアからは「オイ!オイ!」と声が上がる。これがDEAD POP FESTiVALでのLiSAのライブだ。

「DEAD POPのステージに帰ってきました。楽しむ準備、いい? 愛と思いやりを大切にみーーーーーーーんなで最高に楽しんでいきましょう」と呼びかけ、「REALiZE」へ。前半のキュートな歌声から一転、ときおりがなるように勇ましく歌い上げていく。かと思いきや「DOCTOR」では挑発的にお立ち台に寝そべったり、不敵に笑ったりと“デビル妹”らしさを全開に。圧倒的な歌唱力と豊かな表情で、アグレッシブなロックチューンを届けていく。イントロから歓声が上がったのは「L.Miranic」。MAHが作曲を手がけたナンバーだ。さらに間奏ではLiSAがMAHを彷彿とさせる赤いネクタイを結ぶ。そしてステージの中央に立ち、「3、2、1、GO!」と煽れば、フロアには大きなウォールオブデスが発生した。

「L.Miranic」を歌い終えると、LiSAは「今日ここDEAD POPで、MAHさんの曲を最高の形で見せびらかすの最高じゃない?」とニヤリ。続けて「でも来た人だけの特別、したくない?」と言い、MAHを呼び込む。そしてLiSAとMAHが作詞、MAHが作曲・編曲を手がけた「ViVA LA MiDALA」を共にパフォーマンスする。ひときわヘヴィなサウンドに乗せ、LiSAの魅惑的なボーカルが聴かせると、MAHがシャウトで応戦。さらに2人は向かい合ってヘドバンしたり、微笑み合ったりと、特別なコラボステージを“見せびらかせて”いった。

ステージをあとにするMAHの背中に「最高のデビルお兄ちゃん、ありがとう!」と声をかけると、間髪入れずに「紅蓮華」へ。西日のきらめく東扇島東公園に、たおやかな歌声と盛大な合唱を響かせて、ひさしぶりのDEAD POP FESTiVALのステージを締めくくった。言葉を重ねるよりも、表情豊かに音楽で魅せる。そんなロックな姿にも“デビル妹”の所以が見えた。

<セットリスト>

  1. Shouted Serenade
  2. Rising Hope
  3. REALiZE
  4. DOCTOR
  5. L.Miranic
  6. ViVA LA MiDALA
  7. 紅蓮華

文:小林千絵
写真:鈴木公平