あー。東扇島、引き続きめっちゃあちぃです。ナツい、ナツいが過ぎる。こんなスカッと晴れ渡った真夏のお昼過ぎに必要なのは、我々の心に彩を与えてくれる一滴の清涼剤的ミュージック。そう、ONE MORE DRIP。お願いします、FIVE NEW OLD!
CHAOS STAGEはリハの段階で非常に良い雰囲気。HIROSHI(Vo/G)は「みんなでグルーヴを作りましょう」と呼びかけ、前方エリアだけではなく柵の外のオーディエンスも大きな拍手を送っていた。そこからゆるりと本番へ。
壮大なSEが流れて心も軽やか。灼熱のCHAOS STAGEにどこか涼しげな風が吹いてきたような感じを覚えていたらメンバーがステージへ登場。さながら友達に語りかけるように「DEAD POP FESTiVAL、いい時間にしましょう。よろしく!」とHIROSHIが語りかけてから「By Your Side」へ。ゴスペル調のリズムとメロディが心地よく、ここからライヴが終わるまで、FIVE NEW OLDならではのダンスタイムが展開された。
「ご機嫌いかがでしょうか? 音楽性は違うけどジャンルで差別するような人はいないと思うので、一緒にいい時間を作っていきましょう。せっかくだから手をあげてもらっていいかな?」と言われれば、ザーッとオーディエンスの手が広がりクラップ。「そのビートが聞きたかった!」というMCに続いて「What’s Gonna Be?」。ジャンルの差云々なんて一切感じさせない一体感だ。「身体と心が感じるままに音楽を楽しんでほしい。自由の曲です」と伝えての「Liberty」。この頃には、初めてFIVE NEW OLDのライブを観たオーディエンスも、すっかり彼らが鳴らす音楽の虜になっていたんじゃないだろうか。太陽に照らされて風に吹かれながら身体をゆったり揺らすことが出来るFIVE NEW OLDの時間が非常に心地よく感じられた。
続く「Chemical heart」はサプライズタイム中盤にリズムを取りながらMasato(coldrain)がまさかの登場で、ワッと手が上げるオーディエンス。たしかに原曲ではフィーチャリングで参加しているわけだが、coldrainの登場は明日。まさか今日、ステージへ登場するとは! というフロアの驚きが喜びに変わり、気づけば全員が各々に手を上げ、FIVE NEW OLDのリズムに身体を揺らせていた。
ここでHIROSHIからSiMへの感謝を述べるMCに。「4年ぶりに、この舞台へ仲間として招いてもらってありがたく思います。今日一緒に過ごした時間が、明日、あなたの生活の彩りとなりますように」と想いを伝え、「Ghost In My Place」。最後は彼らのライブ定番曲でもある「Don’t Be Someone Eles」で締め括った。
純粋に音楽を楽しむということの素晴らしさ、そんなことを五感で感じさせられる時間であったし、そういうFIVE NEW OLDのライブはDEAD POP FESTiVALにとてもマッチしていた。グッドサマータイム、堪能致しました。
<セットリスト>
01.By Your Side
02.What’s Gonna Be?
03.Liberty
04.Chemical heart feat. Masato from coldrain
05.Ghost In My Place
06.Don’t Be Someone Eles
文:田島諒
写真:半田安政