ホルモン健在! 虹とメロイックサイン、奇跡の出会い

「ぶっ飛んで行こー!」ナヲの第一声でライブがスタート。ナヲの妊活のため2年間の活動休止期間を経て、今年5月に活動を再開したマキシマム ザ ホルモン。このバンドの戦闘再開を待ち望む人が日本全国にどれだけいたことか。のっけから「恋のメガラバ」をぶちかますと興奮のあまり腹ペコ(=ホルモンファン)たちの歓声が鳴り止まず、MCを始めたいダイスケはんが思わず「すごいよくしゃべるな!」と突っ込んだ。やっと落ち着いたところで「どうもこんにちは!LiSAです」と言うナヲの100%スマイルが、ステージ左右のスクリーン画面いっぱいに映された。言わずもがな、爆笑の渦に包まれる中で「初めましてのフェスで浮かれすぎや!」とまたもやダイスケはんの突っ込みが入る。「やっと出れたぞー!初めて出るフェスなんで、新人のつもりで。SiM兄さんに呼ばれてやってきました」と、引き続きナヲが笑いをとりながら「はーい!三度の飯より…」といつもの掛け声を始めると「飯が好き〜!」と、お決まりの合言葉を会場全体が叫んだ。

続く「What’s up,people?!」では、マイクを睨みつけて歌うマキシマムザ亮君が男前にギターソロを奏でる。「俺らにとってSiMは、新世代というくくりのバンド。」ダイスケさんが話した。(この後、色々と素敵な茶番があって)ペットボトルに入ったアイスコーヒーを一気飲みしながら「俺たちとお前たちの杯を交わしたい!コーヒー飲んだらTシャツにシミが付いたじゃないか!」と叫ぶと、ネクストナンバー「シミ」を放った。

そして「アバラ・ボブ<アバラ・カプセル・マーケッボブ>」へ。同楽曲は、2002年リリースのデビューアルバム「耳噛じる」(現在廃盤)収録曲の「アバラ・ボブ」新録版として、上田剛士(AA=/THE MAD CAPSULE MARKETS)がプログラミングでリアレンジに関わった曲だ。良い感じにマッドカプセル節が効いている。

「SiMのみんな、ありがとう!お前らも、ありがとう!夕陽が似合ってるわよー!」ダイスケはんの言葉につられて空を見上げると、綺麗な夕陽に虹が架かっていた。こんなにダークカラーがマッチするヘビネスなフェスに、しかも、ホルモンのライブに、メルヘンな虹が出るなんて…。しかもその虹はホルモンのステージの真上に出ていて、それを知るはずもないのに「恋のおまじない、久々にやりませんか?」と、ナヲが超絶ファンタジーなトーク展開をするという奇跡が起こった。「麺カタこってり!ヤッター!」定番のおまじないをかけ、ラストナンバー「恋のスペルマ」に突入。

真っ赤なライトとバチバチの照明、壮絶なヘッドバンギングと虹…カオスな絶景に興奮を隠しきれない。日本のバンドシーンを牽引するバンド・マキシマム ザ ホルモン。このバンドが必要不可欠な存在であることを実感した。

【SET LIST】
01.恋のメガラバ
02.What’s up,people?!
03.「F」
04.シミ
05.アバラ・ボブ<アバラ・カプセル・マーケッボブ>
06.恋のスペルマ

取材・文:羽村萌
写真:浜野カズシ